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感謝祭かんしゃさい米国の11月の家族の祝日

米国で11月の第4木曜日に、家族や友人が集まって食事をする祝日です。1621年のプリマスの収穫の祝いが「最初の感謝祭」と語られますが、記録は少なく、先住民ワンパノアグの人々の見方もあります。歴史と祝い方を紹介します。

米国(起こりとされる地はマサチューセッツ州プリマス)1863年〜(毎年の国の祝日として)実りの祭り今も行われている

概要

感謝祭(サンクスギビング・デー)は、米国の祝日です。11月の第4木曜日にあたり、2026年は11月26日です。遠くに住む家族や友人が集まって、ごちそうを囲みます。七面鳥の丸焼きとカボチャのパイがよく知られています。

カナダにも感謝祭があり、10月の第2月曜日に祝われます。

歴史

感謝祭の起こりとしてよく語られるのが、1621年の秋の出来事です。前の年にメイフラワー号でプリマスに着いたイングランドからの入植者たちが、最初の収穫を祝いました。そこへ、ワンパノアグの指導者(サケム)ウサメクイン(マサソイトとも呼ばれます)と約90人の男たちが加わり、3日間をともに過ごしました。ワンパノアグの人々は5頭の鹿をしとめて、入植者の代表たちに贈ったと記されています。

ただ、この催しについての当時の記録は、入植者側の2つの文書しかありません。ワンパノアグの人々がなぜ加わったのか、招かれたのかどうか、3日間に何をしたのかは、わかっていません。1621年の祝いは1度きりのもので、入植者たち自身は「感謝祭」と呼んでいませんでした。当時のイングランドの「感謝の日」は、祈りに過ごす宗教の行事でした。この出来事が「最初の感謝祭」と呼ばれるようになったのは、19世紀になってからです。

ワンパノアグの人々は「最初の光の人々」を意味する名を持ち、1万年以上前からこの土地に暮らしてきました。1616年ごろから数年の間に、ヨーロッパ人が持ちこんだとみられる伝染病で多くの人が亡くなり、プリマスの場所にあった村パタクセットも大きな被害を受けました。ピルグリム・ホール博物館は、1621年の集まりを、その年の春に結ばれた同盟を固めるための外交の場だったと説明しています。

国の行事としては、1789年にワシントン大統領が感謝の日を定めましたが、毎年ではありませんでした。雑誌の編集者セアラ・ジョセファ・ヘイルの長い呼びかけを経て、1863年、南北戦争のさなかにリンカン大統領が、毎年11月の最後の木曜日を感謝祭とすると宣言しました。1941年、議会が11月の第4木曜日と定めました。

祝い方・祭りの流れ

感謝祭の数日前から、人の大移動が始まります。迎える家では、何日もかけて料理を準備します。

当日は、家族や友人がテーブルを囲み、七面鳥の丸焼きや詰めもの、クランベリーのソース、カボチャのパイなどを食べます。献立は、地域や家族によってさまざまです。

ニューヨークでは、百貨店メイシーズのパレードが朝に行われます。1924年に始まり、2026年で100回目を迎えます。

一方で、先住民の人々にとって、この日は別の意味を持つことがあります。1970年から毎年、感謝祭の日に、プリマスの丘に先住民やその支持者が集まり、「全国追悼の日」として祖先をしのび、今の先住民が抱える問題を訴えています。きっかけは、ワンパノアグの人フランク・ジェームズ(ワムスッタ)です。1970年、入植350年の催しで話すよう招かれましたが、前もって出した原稿の内容を問題とされました。ジェームズはその場で話すのをやめ、感謝祭の日にプリマスの丘で演説しました。

今の暮らしの中で

感謝祭は、米国で人がいちばん多く移動する祝日です。米国自動車協会(AAA)は、2025年の感謝祭の時期に、約8,180万人が家から50マイル(約80km)以上の旅をすると見込みました。その約9割が車で移動します。

ワンパノアグの人々は今も、主にマサチューセッツ州で暮らしています。人数は約4,000〜5,000人とされ、アキナとマシュピーの2つの部族が国に認められています。プリマスの歴史博物館は、2020年に名前を「プリマス・パタクセット」と改め、ワンパノアグの人々の視点を伝える展示に力を入れています。

よくある誤解・豆知識

1621年に七面鳥が出たかは、わかっていません。 記録にあるのは、入植者がとった「鳥」と、ワンパノアグの人々が贈った鹿です。秋に野生の七面鳥をよくとったという記録はあります。

「最初の感謝祭」は一つではありません。 1621年より前にも、ヨーロッパからの人々が北米の各地で感謝の催しを開いた記録があります。今の祝日は、ニューイングランドの習わしから育ったものです。

先住民にも感謝を表す行事がありました。 入植者が来るずっと前から、この土地の先住民には、イチゴやトウモロコシの実りに感謝するさまざまな祝いがあったと、プリマス・パタクセット博物館は紹介しています。

参考文献

最終更新:2026-10-19

このページは、世界の祭りを、暮らしの行事として紹介するものです。宗教の教えの説明や、参加・まねをすすめるものではありません。日程や参加の決まりは年によって変わるため、出かける前に主催者の案内を確かめてください。